書籍: 内臓が生み出す心
作者: 西原克成
出版社: NHKブックス
心肺同時移植を受けた患者は、すっかりドナーの性格に入れ替わってしまうという。
これは、心が内臓に宿ることを示唆している。
「腹がたつ」「心臓が縮む」等の感情表現も同様である。
高等生命体は腸にはじまり、腸管がエサや生殖の場を求めて体を動かすところに心の源がある。
その腸と腸から分化した心臓や生殖器官、顔に心が宿り表われる、と著者は考える。
人工臓器の開発で世界的に著名な名医が、脊椎動物の進化を独自に解明し、心や精神の起源を探る注目作。