書籍: 心を操る寄生生物 : 感情から文化・社会まで
作者: キャスリン・マコーリフ (著), 西田美緒子 (翻訳)
出版社: インターシフト
あなたの心を、微生物たちはいかに操っているのか?
微生物などの寄生生物は、私たちの脳神経に影響を与え、 感情や行動を操っている。
たとえば、気分や体臭、人格・認知能力を変えたり、 空腹感・体重もコントロール。
ネコやイヌからうつる寄生生物が、 交通事故や学習力低下の要因になりうることも明らかに。
また、人々の嫌悪感に働きかけ、道徳や文化、 社会の相違にまでかかわる。 その脳を操るワザは、あっと驚くほど巧妙だ。
こうした操作力を逆利用して、 うつや不安、ストレスを和らげる療法も開発中。
この分野(神経寄生生物学)の先端科学者たちに取材、 複雑精緻なからくりに迫っていく。