書籍: 現代病は塩が原因だった
作者: 真島真平
出版社: 泉書房
病人列島という不名誉な名前を払拭することを願って、必死の思いでこの本を書きました。
現代病とは、戦前にはほとんどないか、あってもほんのわずかな病気で、ここ二、三十年で異常に殖えた病気群をいいます。
農薬、食品添加物、水道水、化学薬品、食生活の西欧化…これらは現代病を生んだ原因についてこれまで「犯人」ではないかと取り沙汰されてきたものです。
結論をいうと、これらは無実ではありませんが「主犯」でもありませんでした。真犯人は「塩」です。
著者は本書で、ミネラル分(にがり成分)が人間にとっていかに大切で、それを排除した「化学塩=塩もどき」がいかに危険であるかを述べています。
もっともっと多くの人がにがりの力を信じれば日本は病人列島から健康列島に蘇生できると確信しているのです。
書籍: 俄ー浪華遊侠伝
作者: 司馬遼太郎
出版社: 講談社文庫
「この銭、貰うた」。
逃げた父の代わりに金を稼がねばならなくなった万吉は、身体を張った“どつかれ屋”として身を起こす。
やがて生来の勘とど根性と愛嬌を元手に、堂島の米相場破りを成功させ、度胸一の極道屋・明石屋万吉として知らぬ者のない存在となった。
そんな万吉に大坂町奉行から密かな依頼がくる。
「わが一生は、一場の俄のようなものだ」。
大侠客となった万吉は、藩州一柳藩に依頼され、攘夷派の浪士たちが横行しだした西大阪を警備する侍大将を引き受ける。
おのれの勘と才覚を頼りに、場当たり的に幕末維新から明治の騒乱の中をたくましく生き抜いた“怪態な男”の浮枕を描いた、異色の上方任侠一代記。